Jilog

１歳の誕生日おめでとう。

苺が生まれたちょうど１年前のあの日は、パパの一番大切な思い出の日になりました。
まだ弱々しかったあなたは、泣き疲れるまで、ずっと泣いていたよ。
こうやって毎日笑顔でパパの帰りを迎えてくれることが、
この上ない幸せになるなんて、このときはまだ分かりませんでした。

そして、あなたはひとつの病気と出会いました。
その病気は、あなたの重荷ではありません。個性のひとつです。
だから、病気を理由に逃げるのだけはやめてください。
パパとママは苺が病気と分かったときも逃げませんでした。
パパはね。苺が足りない力で生まれてきた分、
きっと何か特別な力を持って生まれてきたと思っています。
この病気とは、これから長い付き合いになりますが、みんなで仲良くやっていきましょう。

あと、パパは苺が生まれてから、内緒で日記を書き始めました。
日記と言っていいのか分からない代物になってきているのだけど、
文章が苦手で継続する力がなかったパパが日記を書いています。
あなたがいるだけで、こんなにも変わってしまえるんだね。
将来、この日記を見せるかなんて、まだ決めてないけど、できる限り続けようと思います。
苺の成長とその瞬間に考えていた悩んでいたパパとママの記憶をここに残そうと思います。

最近、苺がパパの娘でよかったと深く思うようになりました。
ちょっと澄ました顔で話を聞かないところや
パパに似て、笑うと顔がしわくちゃになるところや
鼻の穴を大きく開けて大泣きするところや
ママそっくりで新しい物好きなところや
ほんと、全部が全部大切な思い出になっています。
パパは苺の父親になれてよかったと思う。

もちろん、苺はパパだけに愛されているわけじゃなくて、
苺の大好きなママもパパに負けないくらい苺を愛していますよ。
苺のおじいちゃんとおばあちゃんにひいばあちゃん。
そして、天国のひいじいちゃんも見守ってくれてるよ。
これからも、みんなで、あなたの成長を楽しみにしています。

じゃ、最後に、
もう何度も言ってきて、ありふれた言葉かもしれないけど、
この言葉でこの手紙を終わりにしたいと思います。

苺。生まれてきてくれて、ありがとう。